君は悪魔か少女になって

来世は高校球児になりたいOLの日記

福田萌子さんという女性

 

バチェロレッテが終わった。

あんなに斜に構えて配信を迎えた私に衝撃のギャップを植えつけ、壮大な愛の物語を共になぞった日々が、終わってしまった。

つらい。

これから何を楽しみに生きていけばいいんや。

 

先述したように私は「バチェラー3」が完全にトラウマになっているので、正直もうあんなに辛い思いしたくない(誰?)という気持ちが強く、今回の男女逆転版「バチェロレッテ」は私の心を癒すリハビリとして、バチェラーのスピンオフを見るような心持ちで迎えたのである。

 

 

 

当初、配信が決定してからというもの、アマゾンプライム公式さんはバチェロレッテ・福田萌子さんを『完全無欠な高望み実家金持ち系モデル』的なキャラに見えるよう広告を打っていた。

f:id:kimiaku01:20201116211040j:plain

男を手玉にとってそうな萌子さん

 

 

だから正直、始まるまでは「しめしめ、一体どんな高飛車な女が出てくるんだ。へっ」って気持ちだったし、事前情報で出てくる男たちも大したことなさそう・・つまんな・・・というかんじだった。

f:id:kimiaku01:20201116211244j:plain

男達のコンセプト考えた人、センス無い

 

 

 

まあ、確かに福田萌子さんの実家は金持ちだし、男に求めるレベルも高いのは間違いなかったのであながちミスリードではないんだけど、開始早々私の予想は大きく裏切られることになる。

私の人生観をも覆す素晴らしい人間がそこにいた。

 

 

 

 

 

開始2分の私

「もしかして福田萌子さんってとてつもなく素敵な女性じゃない?」

 

 

 

 

開始10分の私

「待って福田萌子さん、生きとしいける人間の最高峰では?????」

 

 

 

 

 

 

 

1話を見終わった私

「え〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!福田萌子さ〜〜〜ん!!!!!!!!!!!

一生ついていくよ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

f:id:kimiaku01:20201116211520j:plain

「ローズを渡せない人がいる」ということに心を傷める萌子さん

 

 

前世でどんな徳を積めばそんなに素敵な女性になれるのかと思うほどに福田萌子さんは美しく、心が綺麗で、強い女性だった。

穿った見方で見始めた私を呪い殺したい。福田萌子さん、ごめんなさい。

 

そのくらい私は一瞬で彼女の虜になってしまったのである。

 

そこからというもの私は『誰と結婚すれば萌子さんは幸せになれるのか』という目線で配信を見ることになるので、出てくる男性陣のSNSをくまなくパトロールし、結婚相手としてふさわしい男かどうかを偏見に満ち溢れた視点で精査し続けた。

ネット上には私のような「萌子さん親衛隊」的な女性が満ち溢れ、回を追うごとに(何かの宗教か?)と思うほどに萌子さんに陶酔する人がどんどん増えていった。

 

そう。

これはもう「バチェラー」とは完全に違う番組なのである。

 

 

なにが素晴らしいって、萌子さん、マジで男を見る目があるのよ。

そして、萌子さんの本質を見極めるまっすぐな質問は、中身の無い男達を容赦なくコテンパンにするのである。

まじで痛快。

 

そしてコテンパンにされた男達は、

「絶対・・・!!!!!!いい男になってやる!!!!!!!」

という気持ちでバチェロレッテの元を去っていくのである。成長物語かよ。

 

外国籍で見た目にコンプレックスのある男性には「外見だけで判断しないというその素敵な内面を、あなたも忘れないでね」と背中を押し、

人と話すのが苦手で萌子さんとうまく話せない陰キャラには「you are special!」とまっすぐに自信を与え、

離婚歴があることを打ち明けた男性の言葉は「いろんなストーリーを持っているから人間には深みが出るよね」とさらっと受け止めてしまう萌子さん。

 

途中から「え・・・これは男達の心理カウンセリング番組・・・・?」と思うほどだった。

萌子さんはスーパーポジティブで、相手にもそれを求める節があるのでそこはまあ、ずっと一緒にいるのはしんどそうとは思うけど、男達が成長していく過程を見れたのはそういう萌子さんの人柄があってこそだったように思う。

 

 

私は根暗なので、多分萌子さんを奥さんにした場合引け目を感じたり、ポジティブハラスメントに耐えられず死んでしまいそうではあるけど、

ある程度社会的に成功していて、なおかつ萌子さんに彼女の知らない世界を見せてあげられる人であれば、きっとうまくいくんだろうな。

 

 

最終的には萌子さんの完璧主義が本領を発揮して「誰にもローズを渡さない」という衝撃的な結果となり、またも私はテレビの前で言葉を失い、新たなトラウマを抱えたわけですが。

ローズをもらえなかった黄さん・スギちゃんがふたり順番にホテルの部屋に戻り、どっちもローズを持っていない事に驚愕した後、

 

黄さん「萌子さん、ちょっと空気読めないところもあるじゃない?」

スギちゃん「途方もなく萌子さんだよね」

 

ってニヤニヤしながら話すシーン見てなんだか、ああこの二人は萌子さんのそういうところも好きになって受け止めてたんだな、みんな幸せになるといいね、って思った。

 

 

そんなわたしは萌子さんに憧れて、ジョギングを始めました。

へこたれそうな時は、「つらい時が成長する時だよ!!レッツエンジョイ!!」というわけのわからん萌子さんの根性論を思い出して、今日も走ります。