君は悪魔か少女になって

来世は高校球児になりたいOLの日記

仕事をやめた話

 

※とんでもない時差ですが、昨年秋の出来事について書きます。

更新サボっててすみません。

 

 

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26歳の最終日、私は4年半勤務した会社を突然退職した。

 

当時私は「東京に彼氏がいる」ことを声を大にして発信していたので、ついに結婚か〜ということで上司も同僚も、心からのお祝いと餞の言葉をくれた。

 

まぁ、結婚しないんやけどな。

 

前述した通り私は社会人2年目から「上京したい」以外の感情がなくなっていた。

進学や就職のタイミングで選択肢の中からわざわざ地元にいることを選んでいた私は、ある日突然

 

「いや、このまま地元にいたら私はおかしくなっちゃうのでは???」

と思い至ったのである。

 

理由は色々とあるけれど、とにかく家族や恋人の事を全く考えずに自分のやりたいことを一回くらいしてみたい、ちょっとくらい破天荒でもいいから意味不明で非効率な選択する自分を見てみたい、と思った。

 

今までの私のことを全く知らない誰かと仲良くなって、誰も知らない場所で他の人にはわからない会話をしたかったのに、街を歩けば知り合いに見つかるし、マッチングアプリでは知り合いとマッチするし、合コンでは絶対に友達の友達いるし、一挙手一投足を家族や知り合いに見られているようでキモくて、福岡で彼氏作ったら人生が終わるような気がした。

ずっと胸がざわついてて、あぁ、これは限界かもしれん、という感情をつねに抱えていた。

 

 

私の感情が堰を切ったその夜、私は中洲の川沿いのベンチでビールを飲んだ。

いつも人一倍気にしている他人の目線を一切気にせず、小一時間川に浮かぶゴミを見つめて過ごした。

ちょっと肌寒い春の日だった。

 

 

とはいえ仕事が好きだった私は簡単に退職する気にはなれなかったんですね。

営業は大変だったけど業務内容は本当に私の好きな分野だったし、キャリア形成していく未来も見えなくもなかった。(のちに友達から「毎日嬉々として働いていたくせに突然退職するなんて余程闇深いんだなって思った」と言われた。ひどい)

 

でもちゃんと仕事は楽しかったし、敬愛する人にもたくさん出会った。

 

でも結局わたしの「東京に行きたい」という呪いが解けることはなく、昨年の5月に退職を決断。

寂しかったし、これでよかったのかという気持ちもあったけど、前に進むことにした。

 

前職のおかげで私はやりたいことを見つけることができたことができた。

これは今思うと、すごくラッキーな人生歩んでんなと思う。

なんて素晴らしい人生なんだ。

これからがめっちゃ楽しみ。

 

家族からは「こんな安定した仕事を投げ打ってベンチャーに就職するなんて・・・」とかなり落胆されたし、もったいないよと5億人に言われたけど、今はもうなんの後悔もない。

だって自分で決めたことだから。

 

これからの生活でいろんな苦悩があるとは思うけど、こんなに考えて決めた自分の道がかなり愛おしいし、もっと自分のこと好きになれたし、きっとこれからもたくさんの出会いも成長も楽しみも待っていると思うと、ワクワクしかない。

苦しいことも挫折も、劣等感や焦りも全部まるっと受け止めて、自分で自分をよしよしできる人間になりたいなぁと思っています。

 

決断するにあたって背中を押してくれた友達のことはきっとずっと感謝して生きていくんだと思うよ。

自分大好きに磨きがかかって、福岡生活以上に独り身を謳歌しないように気をつけます。

 

 

今日はちょっと真面目な内容になってしまいましたが、以上、茜退職するの巻でした。

次回、田舎者ドタバタ上京物語をお送りします。